提供側とお客様との目的のGAPの存在が“不快”を生む 〜2006.10.12〜

 <Case Study>
  Ex.専門料理店(例えば、フランス料理やイタリア料理、日本料理店)の場合
 

 近くにフィレンツェで修行したオーナーシェフが高級イタリア料理店を開業。
早速料理のレベル、接客のレベル、調度品等、御店のグレードチェックに一人で出かける。
――入店前の私の気持ち――
 料理が旨くて、ギャルソンの対応がスマートなら、近々イタ飯好きのお客様との会食に使いたい。会社から近いので常連として通ってもいいし…。でも人口70万人弱の岡山市で、高級イタリア料理専門店って集客難しいゾォー!?
 この辺りと聞いたんだが、どこどこ?あっ、小さな表札。

 ふーん、全席禁煙かぁ、愛煙家のA社長は御連れできないな。オッ、ギャルソンが来たゾ、さっと椅子を引いてくれて、メニューの説明。4,800円、8,000円、15,000円の3コースかぁ。オーダーした料理に合うワインのお薦め、なかなかいいゾ。料理を運んで来て、素材の説明『岡山産地鶏のローストに、地元で採れたハーブ、野菜を加えた○○ソースかけでございます。』『コルシカ産オリーブオイルと自家製のパンでございます。』『………』『………』。
程なく、おもむろにシェフ登場。『私はイタリア フィレンツェで4年間修行をし、本物のイタリア料理を食べていただきたく、御店を出しました。………ごゆっくり御愉しみください』
隣席のカップルにも同じパターンで御説明、隣も初めての客?
味良し、ギャルソンの対応良し
一人だったから細かな説明も快かった。初回来店客への対応は合格!
さて後日、ビジネス上の知人と会食へ参上。
それぞれ注文して、共通の話題へ熱が入った頃に料理の登場。『ローステッドチキンはどちらでしょうか?』
えー?!覚えていないのか?
『岡山産の………』『地場で獲れた………』…、さらにシェフ登場。『私はイタリアフィレンツェ………』。会話をさえぎられた私達は……
少しは空気を読めよ!!
私は(前回同じ説明を既に聴いているよ!)と少しうんざり。

不満の原因を整理すると、
お客様来店の目的 行為 店舗の目的
・友人との楽しい会話
・ビジネス上の接待
・ビジネス上の打合せ、情報収集
・家族又は部下、知人へのいたわり
・事前のレベル確認
・美食への欲求

・解り易くして欲しい
・パーキングはどこ?
ギャルソンに依る素材や商品の説明

シェフの紹介


小さい看板
・良い素材を使っている
 →だから価格は割安


・シェフは一流
 →だから、ここでしか食べられない

・有名だからお客様は知っているはず

 マーケティングアイ

<原因と結果>

 目的に適合しているのは、私が「美食への欲求」を目的として入店した場合のみ。最大の原因は、お客様目的と店舗側目的のGAP。良かれと思って熱心にやればやる程不満を生む。
 その結果来場目的が絞られ、来店頻度も激減する。目的に依り適・不適のGAPが大きいので、友人知人への口コミ情報発信も難がある。
<打開策>

・料理の素材の説明は、メニュー表で。
・シェフの紹介は、御帰りの際、自家製パンのお土産の中に名刺大の
 「本日のシェフ」プロフィールをお渡し。
<効果>

 お客様は、メニュー選択時に最適を注文できるし、本来の来店目的を妨害されず、快適に!利用範囲も拡大し、来店頻度もアップ!
帰り際にそれとなくお渡ししたプロフィールは、自宅に帰っての話題を提供し、次なる消費へつながる!
 さらにギャルソンは、お客様に集中できるMyお客様カード(JCLオリジナル)、使い捨てオーダー表の活用で、スーパーギャルソンに進化!!




http://www.dotty-jcl.com  Copyright(c)CONCEPT LABO JAPAN inc.